流山市市野谷で協和デンタル・ラボラトリー流山新工場計画が着工しました。鉄骨造4階建て・約850㎡の工場です。クライアント・施工者の了解を得て着工から竣工まで現場見学会を企画しました。若手設計者・建築を目指す学生の建築のスキルアップを目的としています。
8/6に第1回、杭工事(鋼管杭)を実施しました。まずは杭の材料確認(規格、径、長さ、外観等)。事前にミルシートで材料搬入の種類が間違いないか、確認します。杭長9m(上杭・下杭2本継ぐ)、杭径400㎜、先端翼2枚。現場で杭芯確認後、施工に入ります。
杭打機で下杭を吊り上げ、杭芯にセット。回転させながら埋設します。安定するまで水準器を用い鉛直性を確認します。4m程入ったところで、次に上杭を吊り上げ、下杭と合体させます。継手部分を溶接。溶接部は染色試験で傷等問題無いことを確認しました。
その後、支持層まで回転埋設させます。支持層に入ると、簡単には入らず逆回転・回転の繰り返し。トルク値をにらみ制限トルク以下を確認。支持層から1m程先端部分を埋め込んで、レベル確認して終了です。
施工途中、大きな事故(支持層まで施工せず建物沈下、誰の責任?等)を防ぐためのポイントなど、話をしながら第1回見学会を終えました。
今回、見学会は初めての試みでした。学校では施工現場を体験することはほとんどありません。就職してから初めて現場を見ることになります。若手設計者には不安があると思います。現場だけでなく図面を読む勉強にもなります。今回は猛暑・告知不足ということで、学生と若手設計者2名でしたが、非常に濃い経験をしたと思います。
第2回見学会、配筋工事は9/14(土)に予定しています。
スキルアップに現場見学はどうでしょうか。
建築が身近に感じますよ。
山岡 治
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